朝食はとても大切です。睡眠にとって特に大切です。何だか変な気がしますよね。起きた後の朝食が睡眠に大切と言われても、ピント来ない人が多いかと思います。
朝食が大切な理由は、胃を動かして腹時計を指導させ、体温を上昇させ、血糖値を上げて覚醒度をあげる効果があるからです。覚醒度をあげるとなぜ良いかというと、昼間の覚醒度が高いと、その反動で夜の睡眠が深くなるからです。ですから、一定の起床時間や光を浴びることと併せて朝食をとることで、睡眠は、朝決まると言っても過言ではないのです。
一人暮らしの方は、朝は食欲がない、朝食よりも寝ていたい、などの理由から朝食をとらない人がいます。このような人は、昼食と夕食をまとめて食べるので、余計な負担を体にかけています。そして、特に問題なのが、夕食を多めに食べてしまい、胃を遅い時間まで働かせてしまうことです。
朝食は、午前中に活動するためのエネルギー源でもありますので、午前中に集中力を上げて、有意義に過ごすためには欠かせないものです。また、別のいみで、噛むことは脳に刺激を与え、一日の活動開始を体全体に伝えます。
また、脳のエネルギーという観点で考えると、大脳は睡眠中でも活動を続けています。この大脳は、多くのエネルギーを必要としています。また、朝起きた状態は、10~12時間もの間何も食べておらず、体全体が極端なエネルギー不足になっています。そのような状態で、朝食を抜くと、脳のエネルギー不足になることは明かです。3度の食事のうちで、様々な意味で、朝食が一番大事な食事なのです。このことを十分に頭に叩き込んでください。