睡眠環境を見直すことで、良い睡眠が得られる場合があります。もちろん、うつ病になるような深刻な睡眠障害の場合とは別ですが、少しでも眠りやすい環境を作れば、良い睡眠を取りやすくなることは確かでしょう。
当たり前すぎることではありますが、部屋が明る過ぎたり、周りがうるさかったりすると、脳が刺激されて眠入ることができません。また、部屋の温度・湿度に気をつけることも、安眠の条件となります。
もっとも理想的とされる室温は、夏が25℃で冬は15℃です。湿度は50%といわれています。もし、エアコンなどを使って温度を調節なら、冷房なら25~28℃で、暖房なら18~22℃です。しかし、エアコンをいくら調節しても、つけっぱなしで寝ると体調を崩す場合が多いことを経験されている方も多く、できるだけ自然環境で寝られるような工夫が必要です。
また、入眠をスムーズにするためには、リラックスした雰囲気も重要なので、インテリアにこだわったり、部屋の雰囲気を工夫してみるのも手です。それだけで、快適な睡眠ができるようになるかもしれません。
音に関しては、皆さん結構敏感です。小さい音でも入眠できない原因となりますので、外の騒音が気になる場合は、サッシを二重にすることは有効です。しかし、防音対策として雨戸を閉めたり、カーテンを厚手のものに替えたりすると、朝の自然な明るさが部屋に入ってこないので、おすすめできません。睡眠は良質な起床が決め手となりますので、このような対策は逆効果なのです。