これはとてもやっかいな問題です。ほとんどどの科でも診察してくれますが、睡眠障害の原因によって受診する科がきまるからです。最初から睡眠障害の原因がわかっている時は別ですが、そうでないときには、かかりつけの内科から、区別するのが難しい科、たとえば、神経内科、神経科、心療内科等まで、幅広い選択肢があります。医療機関の分類は一般の人にはなかなか難しいのです。
自分でうつ病とかになった経験がある方は、これらの科の区別がつくのですが、睡眠障害という症状だけで受診するには、結構難しい問題です。ここでは、このサイトなりの区別の仕方を示しておきますので参考にしてください。
内科、神経内科、神経科:
ほとんど専門外で×。間違った診断をされる場合もあるので避けるべし。
メンタルクリニック:
中身は精神科か心療内科、または両方という場合が多い。心配事、ストレス等を感じるときは◎。
精神科:
いびきや睡眠時無呼吸の疑い以外は、全般手に◎
心療内科:
元々ストレス性内科から発祥した科。しかし現在では精神科とあまり区別が付きにくくなってきている。そうゆう意味で、精神科と同様に、いびきや睡眠時無呼吸の疑い以外は全般的に◎
睡眠外来(総合病院の呼吸器系):
いびきや睡眠時無呼吸の疑いの時は◎
睡眠外来(総合病院の精神科系):
精神科や心療内科と同様。
総合病院の睡眠外来の場合は、両方とも扱っている場合があるので電話して確認することをお薦めします。また、光療法を行っている病院は限られるので、これも事前に確認しておく必要があります。あと、伝える内容にヌケがあると正しく診断してもらえない場合がありますので、受診する前には必ず自分の症状を書き出しておくことが重要です。
また、自分が眠っている時の睡眠状態については、一応、家族や周りの人たちに確認して置きましょう。特に、睡眠時無呼吸症候群の場合には重要な内容となります。