メラトニンという睡眠ホルモン

最近では、「メラトニン」という言葉は一般的に聞くようになりました。たとえば、アメリカ出張の折など、東回りの旅行となるので時差ぼけが激しくなり、現地のドラッグストアでメラトニンを買って夜の睡眠を確保している方も多くおられます。

メラトニンは、睡眠ホルモンと呼ばれており、夜になると分泌されて眠りを誘う効果があり、朝になると光によって抑制されます。つまり、概日リズムを形成する一役を担っているといえます。

ところが、正常な生体リズムを保っていなければ、睡眠ホルモンであるメラトニンが正常に分泌されなくなり睡眠障害に至ります。また、高齢になると睡眠の質が浅くなりがちで早朝覚醒の睡眠障害になる方が増えて来る話を最初にしましたが、これは、メラトニンの分泌が年齢とともに減少してくるために発生します。

アメリカでは、メラトニンをサプリメントして摂取できるので、高齢になっても補給することができますが、日本では認可されていないので入手できません。しかし、メラトニンをサプリメントとして入手しなくても、もっと健康的に食物として摂取すればよいのです。

それは、野菜のケールです。ケールは、体によってとてもよい食物として知られており、一般に販売されています。また、青汁の原料として知られており、メラトニンだけでなく、ビタミンや食物繊維、カルシウムなど、豊富な栄養素を含んでいるので、身体にとてもよい野菜と言えます。したがって、良い睡眠をとるためには、青汁を夕方以降に飲んで、メラトニンを補給するのが良い方法と言えるでしょう。良い睡眠と豊富な栄養を両方とれるので一石二鳥と言えます。

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